CATEGORY:KSC Cz75 2nd

2013年11月28日

KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2

対策は前回の記事でやってるので、今回は仕上げの話。



KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
十分固まった、瞬接+プラリペア粉末の盛り付けを綺麗に均す。
詳しいやり方は載せません。各自、創意工夫してやってみて下さい。カスタムというのは、完成目指して作業してる途中が一番楽しいんですからw(プラモの組み立てと同じ)


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
ノズルシリンダー当てがって、前後に動かしてみて引っ掛かりが無いか確認。
この、一つ一つ確認するという行為が一番大事。確認せずに一気に進めちゃうと、不具合あった場合にどこが悪いのか分からなくなるので。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
組み立てる前に、作動部分に潤滑剤を塗る。
使用する油脂は、プラスチックを侵さないのが最低条件。チャンバーやOリング等のゴムパーツにはシリコングリスやシリコンスプレー。大きく動かす部分(スライドのレール)や金属同士が当たる部分(ハンマー近辺)には、セラミックグリス。
他にもチタングリスという優秀なグリスがあるが、切らしてるのでw。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
以前試しに買ってみた、キャロムショットのウェポンクイック。これは良い物だw
主に気密アップの効果が高い。シリンダーのOリングとか、マガジンのパッキンとか。
まあ、結構な値段するし、通販以外では入手不可なので、切らしてからは使ってないけどw。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
樹脂使ったトイガンに絶対使ってはいけないのが、石油類。こちらはメカボ洗浄には最適だが、ABS樹脂使ってるトイガンの脱脂に使ったらNGw。あと、同じ石油系のCRC-556も、絶対使ってはいけない潤滑剤。
・・・まあ、この趣味やってる人には常識過ぎて、何言ってるのこの人?って思われてそうだけどw。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
さて、ブリーチの組み付け。ノズルをセットしたら、リターンスプリングを組む。その際、ネジロックを少量塗って、スプリングが外れるのを防止する。
一度スライドに組んじゃえば、外れる心配無いのだが、私がコイツを中古で購入して初めてブリーチをバラした時、片方のスプリングが外れたままになってたので(前回の記事の最初の方にリンク有り)


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
忘れてはいけないのが、ダミーファイアリングピン。KSC製品のほとんどに付いてるコイツは、他メーカーではモールドで済ませてるのに、ちゃんと前後に動く。これが、私がKSCを気に入ってる最大の理由。なので、今回の騒動がきちんと良い方向に収束されたのは、心から嬉しい


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
ブリーチ固定スクリューには、少量のネジロックを塗って、あまり強く締め付けずにある程度で止めておく。ガタ付かなければOK。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
ブリーチ組む前に忘れてはいけないのが、リアサイト。逆向きでも組めるので、向き間違えないようにw。

・・・ブリーチ組んでからリアサイト付け忘れたの気付いて、再びバラしたのは内緒w。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
組んだ状態でノズルシリンダーを前後に動かし、ちゃんとスプリングの張力のみで戻るのを確認する。
途中で引っ掛かるようなら、再びバラして引っ掛かりを削る必要ある。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
リアシャーシの亀裂に貼り付けた0.3mm厚のアルミ板、スライド組んで大丈夫かハラハラしてたが・・・。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
全く問題なく動いた。アルミ板への引っ掛かりは皆無。
ハンマーの倒れ過ぎは対策済みなので、最大に倒してもフレームバックストラップのテール部分には接触しない。
勿論、スライドに対しても余裕あるので、後退の邪魔にはならない。
この対策しないとフレームが割れるので、こちらの記事参考に対策しといた方が良いかと。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
マガジン挿して空撃ち。室温そのままだったのでマガジンに触るとヒンヤリしてたけど、勢いよくブローバックしてしっかりスライドストップ掛かった。この作動性だけは、海外製GBBには真似出来ない(いくら最近のは出来良くても、同じマガジン温度だと、ゆっくりブローバックになるw)
ちなみにガスは、パソコン用エアーダスターのHFC152aが100%のモノ。DMEとか入ってたらダメ。

あと、ガスコンロのガスはガスガン用として使えないの?って質問見かけるが、ゴム製品を侵すので絶対使ってはいけない。
同じ可燃性ガスでも152aとは比較にならないくらい燃え易いし、室内で撃ってたらガス中毒及びガス爆発の危険性大。まあ、常識的に考えて、本来の用途以外のに使ったらダメって事くらい分かりそうなものだけどw(ガスコンロ、ガスバーナーが本来の用途)。

んじゃ、パソコン用エアーダスターをトイガンに使うのは本来の用途なの?ってツッコミ入りそうなので先に言っておくとw。エアダスターは、ガスの圧力で小さなゴミ・埃を飛ばします。飛ばすのがゴミかBB弾かの違いなので、問題無いんじゃないかとw。それに、トイガン用ガスにも、152aは結構使われてますし、成分は全く同じなので(シリコンスプレーやシリコングリス、トイガンメーカーで出してるのとホームセンターで売ってるのが中身一緒なのと同様w)。




KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2 (クリック拡大)
気分が良くなったので、大きめの画像で。
ちなみに、この2枚は版権フリーです。商業用途以外なら、好き勝手に使って構いませんのでw。
(本当は、高級一眼レフで撮ったのを提供したかったけど、デジカメまで予算回らないのでw)

私は1stよりも2ndの方がデザイン好み。工業的に完成度高くなってるのと、ブローニング・ハイパワーに形状似てるという点でw。


KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
海外製スライドAssy+旧型フレームAssy。
今回、コチラは弄って無い。ABSスライドよりも頑丈&スライドスピード遅いという事で、バッファーゴムは貼り付けて無い。ただ、ハンマー対策のみ以前やってある。




追加
一通り写真加工や記事の文章書き終えてから気が付いたんだけど・・・。ノズルシリンダーを最後まで引っ張り出すと、引っ掛かって止まる。ちょっと押し戻すとスプリングの反力で戻るけど、最終弾撃った後のホールドオープンでノズルシリンダー出っ張ったまま・・・。海外製スライドの方は引っ掛からないので、再び取り出して確認。
プラリペア盛り付けた部分の削りが足りない感じ&ノズルシリンダーの切除部分も少し残ってる気がしたので、これらを更に削り込む。ノズルシリンダーの方は削り過ぎると穴開く可能性あるので、平らじゃなく上にアールが残る程度で。
大分スムースになったが、最後まで引っ張った時に引っ掛かるのは変わらない。良く見たら、スライドへの固定アーム(ブリーチ前側の、ノズルの左右)が内側に曲がってて、それがノズルシリンダー引っ張り出した時に強く当たって抵抗になってたみたいで。

KSC Cz75 2nd SYSTEM7 破損対策その2
亜鉛なので、無理に外に曲げるとあっさり折れる可能性が。なので、主に強く接触する先端内側を、金属やすりで削ってペーパーで均し、コンパウンドで仕上げる。
組んでみたら、大分スムースになったけど、やはり最後まで引っ張り出すと止まる。ただ、ほんのちょっと触れるだけで戻るので、止まらなくなるまで摺合せを手動で行ってみた。ノズルシリンダーの前後動を手動で何百回と(1000回超えた辺りから、ちょっとハイな気分にw)
結果、引っ掛からずに戻るようになり、最終弾ホールドオープンでもちゃんとノズル引っ込む。作動も更にスムースになり、やっと本調子になりましたw。

他国内メーカーのは、スライドを左右に広げてブリーチの固定部分を外してるが、KSCは逆。スライドそのままでブリーチの固定部分を広げてる。やはり、元々金属スライドを前提とした設計なのかも?
数万発耐久テストというのは、まさか上下メタルの話じゃ・・・ないよね?信じてますよ、KSCさんw。




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Posted by Timm_MK2  at 12:12 │KSC Cz75 2nd

COMMENT
こんにちは。

改修工事ご苦労様ですw

自分はCZはマルシンのガスオペしか持ってませんがブログ観てると入手したくなりますねw

でもとりあえすマルイM9A1を先に買わないとwww
Posted by a.z.d at 2013年11月28日 12:37
a.z.dさん、こんばんは。

Cz75は、KSCのが一番見た目良いですねー。マルシンのは、固定ガスガンがベースなので、ちょっと太ってると認識してますがw(モデルガンは酷かった)。

マルイM9A1、完成度高過ぎて弄る所が無いのが、ちょっと不満w。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2013年11月28日 16:21
はじめまして。

あんこさんのところにもコメントさせていただきましたが”CZ事件”?無事終息したようでなによりです。

改修記事楽しく拝見させてもらいましたがCZのブリーチめっちゃ薄いっすね・・・。シリンダーも寸法ぎりぎりに感じます。KSCの真っ黒なABS結構好きなんですけど割れやすいのがなんとも言えませんね。

KSCって銃によってABSの配合がぜんぜん違うんですね。うちのちょっと古めのP230ロングレンジピストンタイプはちょっとやわらかめの素材でした。
Posted by ys at 2013年11月28日 17:52
2日間に渡っての詳細なレポートは大変助かります。忙しくてカスタムは止まってますが参考にさせてもらいます、画像があると解り易くていいですねー!更にヤル気が出て来ました、ペース配分に気おつけて慎重に進めて行きたいと思います。(以前に別の加工であと一歩のところでダメにした事が、、。)
Posted by soulsoul at 2013年11月28日 18:08
ysさん、はじめまして。

今回、社長自ら出てきたので、大分良い方向に行きましたね。例え、クラック対策されてなくてもw。

Cz75のスライド自体が他の銃(ガバやグロック等)と比べて小さいってのもあるので、かなりギリギリに設計されてる感じです。トカレフなんか、かなり苦労されたんじゃ・・・w。
KSCは、他メーカーがPL処理程度しかしない後加工を、マシニングで全面的に行ったりしてますからねー。それでいて、価格が釣り上がらない点は、素直に評価に値します(どっかのメーカーとは大違いw)。
ただ、シャープなエッジや平面出す為に硬めの配合のABS樹脂を使ってるので(多分、アクリル成分多い)割れやすいって欠点が。ウチの2nd見ても、スライドはほとんど機械加工の跡無いのに、フレームは沢山ありますw。なので、中古で入手した時に割れてたのかも?
HW樹脂は逆に、他メーカーよりもナイロンン成分多めなおかげで、HWにしては粘りが強いみたいで。なら、CzもHWで作って欲しいですがw。
93RのHWあるんだから、CzのHWもバリエに加えて欲しいですねー(個人的な予想では、マカロフやVz61スコーピオンはHWで出すんじゃないかと)。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2013年11月28日 18:42
soulさん、こんばんは。

どんなに詳しく書いても、実践するのは所持してる本人ですからねー。その人の技量次第と言うかw。まあ、soulさんなら大丈夫かと。
スライドの余計な出っ張り切除は、深く切り過ぎないように注意して下さい。シリンダーの肉厚、めっちゃ薄いのでw。
プラリペアもちょっとずつ埋めていく感じで。ココのように一気にやると、後で苦労しますw。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2013年11月28日 18:46
こんばんわ~。

直ではご連絡しましたが(笑)、改めまして。

本日、無事Cz75 1st帰還しております♪
勿論、リアサイト前にクラックは無いです(笑)

で、構造上やはり割れ易く感じるので、折角交換して頂いてるのに
また出戻る可能性も無きにしも非ずなのでTimm_Mk2さん同様の
対策を作動させる前に速攻分解して施行しました。

ノズルの作動も完璧で、全く問題ないです♪
お知らせしたようにちょっとしくじりましたが...

失敗も破損に繋がる事ではないので、これで安心して撃って楽しめる
Cz75 1stが出来上がりました。

とりあえず、もし購入されちゃって問題のクラックが確認できた方には
KSCさんに送って交換して貰った方が良いですね。
Timm_MK2さんがされた対策は無いですが、少なくとも正常な状態の
商品に戻るので。

後、購入された方は解るかと思うのですが、ノズルとガスルートの
フリクションがかなり強いんです。
その為、箱出しでBB弾をスライドを引いて装弾する際、スライドの
不完全閉鎖を経験された方もいらっしゃるかと。

が、今回交換して頂いたスライドは、そのままでも完全に装弾時の
スライドの不完全閉鎖は改善されてます。

個人的には、スライドのレール部分も切削加工なので、そこの寸法を
見直されたのかな~とか感じました。
Posted by とも at 2013年11月28日 21:07
ともさん、こんばんは。

無事戻ってきてなによりです。単に在庫のスライドをポン付けするんじゃなく、調子良くなるよう調整もされてるとは。KSCの修理って、担当者の腕が違うのか、良くなったりあまり変わらなかったりと、個体差あるんですよねーw。まあ、今回は社長直々の指示なので、サポート部門も気合入れたのかもw。

同じ1stが2挺になりましたが、1挺そのままでもう1挺は塗装されてみてはどうでしょう?私がやっても良いけど往復送料掛かるし、近場に塗装マイスターの方がいらっしゃるので、そちらに依頼された方が良いかも?
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2013年11月28日 21:24