CATEGORY:S&T 三八式歩兵銃
2019年02月17日
S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキング ライフル 分解

ダミークリーニングロッドを外す。
S&T及びBELLのkar98kと違い、かなりきつく締め付けられてて、手で回らない。
マイナスドライバー突っ込んで、やっと外せた。材質は亜鉛ダイキャストなので、壊れるんじゃないかってくらい、きつく締め付けられてたもので・・・。
このクリーニングロッドでフロントバンドを固定してるので、きついのは当然なのかも・・・。ちなみに、タナカと同じ固定方法。

ネジ山が潰れまくり・・・。おそらく、ストック側の金具のネジ山がきちんと切られて無いのでは?
材質が亜鉛ダイキャストなので、その内ネジ効かなくなりそう。
この後、フロントバンドを前側にずらし、リアバンドも同じく前にずらしてストックから外させる。
フロントサイトベースがあるので、前に抜き取る事は出来ない。
マズルパーツと一体のフロントサイトベースは、どうやってもアウターバレルから外す事は出来ないので、このままにしてハンドガードを上に外す。

3本のマイナスヘッドスクリュー外す。すると、トリガーガードが下に、レシーバー及びアウターバレルが上に取り外せる。

ストックは前後をネジ留めされてる。

ストック内側はDOUBLE BELLのKar98kとは違い、綺麗に整形されてる。

ストックの後ろ側は上下2つの木材合わせて作られてるらしいが、この個体は境目がちょっと分かり難い。

下のマガジン収まる部分は大きめの六角レンチ、上のリアサイトベースはマイナスドライバーで外す。

チャンバー部分。プラスネジ4本で左右留めてる。このプラスの溝はちょっと潰れ気味で、ヘタすると溝なめてしまいそう・・・。

ネジ4本外すと、アウターバレルとインナーバレルが外れる。
ここまでバラして、やっとフロントバンドとリアバンドが外せる。
チャンバー左側はレシーバーと一体成型。
シリンダーはかなり前側まで来る構造で、コレの所為で、実銃のようにチャンバーの外観細く出来なかったのかも。

リアバンドが強く擦れて白化した表面塗装。これでも少し削って目立たなくしてある(ガリッといった直後は真っ白)。
リアバンド内側の角が当たってるというか、木材への塗装被膜で設計より膨らんだ所為か・・・。ハンドガードの先端上側もかなり削られてる。
この後、リアバンド内側、特に角は念入りにペーパーで磨きました。
ちなみに、フロントサイトの取り外しについて。
フロントサイトはベースとは別パーツで、それ外してイモネジ(多分)緩めるとマズル&フロントサイトベースが外れる構造になってる。他ブログでも、外してる写真がある。ただ、ウチの個体に限っては、ピンポンチ当ててハンマーで思いっきり叩いても、びくともしなかった。いや、指で触ると極々ほんの僅か、段差が微量に感じられたので、0.01mmくらいは動いたかも知れない。でも、それ以上強く叩くと、フロントサイトベースが壊れそうだったので(実際、ガードが曲がりかけた)、分解は諦めた。
他ブログの分解記事では、軽く叩くと抜けるって書いてあるのに・・・。
なので、ウチの個体では、ここまでバラしてやっとフロントバンド及びリアバンドが取り出せる。

ホップは直押しだが、一応ゴム板途中に噛ませてクッションにしてる。それでも、ホップの安定性としてはかなり悪いやり方。ゴム板のクッション性が硬めな為。
チャンバーパッキン替えたかったが、アウターバレルごとインナー組む構造の為、組み替えは簡単には出来ない。別なの組んで以前より悪くなった場合、またここまでバラさないといけないので。
インナーバレル内側磨いたのみで、チャンバーパッキンはそのまま。

トリガーシステム分離。ネジ2本外すだけ。
ただ、これでもボルトシリンダーは抜けて来ない。セットピンが見当たらない。

って、横にセットピンあった。実銃ならボルトストップパーツに当たる部分が、セットピンになってる。
シリンダー抜き取るだけなら、レシーバーがストックに組まれたままでも可能。
ピンのベースは亜鉛だが、ピン自体はスチール製。

セットピン抜くとシリンダーアッセンブリが外せる。
ダストカバーも同様に外せる。

ノズル先端にはちょっとバリあり。ココもペーパーで滑らかにしておく。
ノズル&シリンダーキャップは、専用の工具無くてもラジオペンチで回せる。

ピストンはアルミ、スプリングガイドは亜鉛ダイキャスト。
ピストンはかなり出来が良く、樹脂ピストンのS&T Kar98kとは雲泥の差。
スプリングは細径でちょっと強め。

先端には電動ガンのような後方吸気用の穴が。
Oリングやシリンダー内部には白濁のグリスが塗られてるが、ちょっと粘度が高め。
これらのグリス拭き取って、別なグリス塗っておいた。同様に、全く潤滑剤塗られて無いピストンのスプリング入る部分や、スプリングガイドにもグリス塗布。

トリガーボックス分解。ネジ3本外すだけ。
内部はシンプルな構造で

バーを介してトリガーで直接シアを押し下げる方式。
トリガー上側は後方に斜めにせり上がってて、トリガー引くとバーが上に押される。
バーは支点を中心に回転し、ピンで接続されてるシアを下げる。
ただ、シアには圧縮されたピストンスプリングの圧力が前方向にがっつり掛かってる為、シアが下がった時のゴリゴリした感触がトシガーにも伝わって来る。これが、トリガーが重く粘る感触の原因。同社のM1903と比べて構造が全く違う為、あちらよりもトリガーの引きが重い。
一応、バーと接するトリガー上部には粘るグリス塗られてるが

それ以外の部分には一切潤滑剤塗られて無い。これも、感触悪い原因の一つ。
トリガーとバーが接触する部分はちょっと磨き上げ、内部で負荷掛かりながら摺動する部分には、セラミックグリス塗ってから組み立てた。

あと、ダストカバー外してやっと確認出来る、クリップ用の溝。まあケースレスエアコキなので、クリップは付けれないが、ちゃんとモールドがあるのは感心。あと、M1903のように、エキストラクターモールドもある。レシーバーと同じ色合いなので、表面磨いて染め直しました。まあ、PLの段差が深すぎて、ちょっと残ってしまったのは残念だけど・・・。あと、黒塗装だったM1903と違い、レシーバーは元から黒染め処理なので、染め直してもあまり変わらないという・・・。
シリンダーがスムースに通れるように、樹脂リングが付いてる。ここにもしっかりグリス塗っておいた。

ホップはスプリング介してクッション性高まるようにしてみた。
元のイモネジよりも短いイモネジ用意して、ネジ径よりも細いスプリング入れるだけ。
このクッション改良は、全く分解しなくてもイモネジ外すだけで可能。シリンダーに関しても、分解しなくても横のネジ外すだけでセットピン外せるので、分解苦手な方でも、簡単に出来ます。
ホップはこのクッション改良で、劇的に変わりました。あまり深く締め込まなくても0.2gで40mほどフラットに飛ぶように。
ただ、その状態だと

初速は遅め。それでも、飛距離が劇的に延びます。
0.25gでのホップも大分マシになりました。ただ、初速の関係か、0.2gの方が延びは良いようです。
若干緩めた状態で測り直したら、78m/sくらいまでアップ。80m/s台は、個体差かノンホップか・・・。ノンホップだと前に傾けただけで弾ポロ起こすので、全くお勧め出来ませんが。
組み終わってから気が付いた、リアバンドの組み込み向き。というか、前後同じ形状でどっち向きでも付けれるが、写真見たら金型押し出し用の丸い跡が右側に(他ブログでも同様)。私は左に跡が来るように組んでしまったが、またチャンバーまでバラすのは面倒(この個体はフロントサイト外れない為)。なので、バラさずになんとか磨き上げて丸い跡消してブルーイング。

こんな感じに仕上がりました。

ストックに負けないくらい、かなり綺麗に仕上がったと自負してます。

あと、黒いマガジンの違和感ハンパ無いので、木目シール貼ってみました。
でも、ちょっと明る過ぎた・・・。ダ〇ソーにコレか、もっと黒っぽいのしか無かったので。
その内、このストックに合う木目シール探して貼り付けてみます。
組み上げた後、数マガジン分撃ったが(空撃ち含む)、大分トリガーの感触良くなった。
トリガーの引き自体も、箱出し直後よりも軽くなったし、なによりゴリゴリした感触が大分緩和された(気がする)。
ただ、ボルト引く時に気を付かないと、たまにシアに掛からずにボルト前進してしまう事があるので、焦らず慌てず、しっかり操作する事が大事ですね。昔の兵隊さんのように、1発1発を大切に撃つような感じで。
そう考えたら、この銃の楽しみ方もちょっと変わってきますね。しっかり操作し、じっくり狙って確実に当てる。それがこの三八式歩兵銃の醍醐味な気がします。
この三八式歩兵銃の狙撃版、九七式狙撃銃の予約始まってます。
専用スコープ付きで5万ちょい、発売予定は6月。一応、予約しました。
まあ、また延期するか、生産数少なくて2次ロット以降になりそうな気もしないでも無いですが・・・。
スリングと予備マガジンはその内に。
S&T 九七式狙撃銃 エアーコッキングライフル スコープ
S&T 九七式狙撃銃 エアーコッキングライフル
S&T 三八式歩兵銃 マガジンのフェイクウッド化
S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキング ライフル 一部仕上げ直し
S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキング ライフル
S&T 九七式狙撃銃 エアーコッキングライフル
S&T 三八式歩兵銃 マガジンのフェイクウッド化
S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキング ライフル 一部仕上げ直し
S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキング ライフル
コメントは、承認後に反映されます。書き込んでから反映されるまで、暫くお待ち下さい。誹謗中傷は固くお断りします。
なんか日本人なら買っちゃいますよね(^_^)
自分はKTWを持ってますが、今度見比べたいですね(^_^)
三八式、良いですね。昔、この趣味始まった頃は、日本の銃にはあまり興味湧かなかったんですが、現物手に取って見ると日本人の職人魂が伝わってきます(中国製だけど)。
で、長いですね。Kar98kが短いって意味が理解出来ます。
KTWやタナカの三八式との比較は他ブログでやってるので、その内見せて貰えれば。春のプリンキングに持参して、撃ち比べるってのも良いかも。
こちらはサバゲー向き(マガジン着脱のし易さ含めて)なので、命中精度はそこそこ良いですよ。