CATEGORY:CMC Kar98k

2019年03月08日

CMC Mauser Kar98k レストア

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一通り、レストア終えました。
木製ストックはそのままで、主に金属パーツの仕上げ直しです。



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最も手強かったバットプレートは

粗目のペーパーやすりで力一杯磨く
サビチェンジャーの化学反応で赤錆変質
スチールウールで磨く
特に錆強い部分を更にペーパーやすりで磨く
スーパーブルーでブルーイング
ネジヘッドも磨いてブルーイング

特に強く錆びてた部分は凸凹のままだが、これ均すとなると、グラインダーで削る必要ある。
とりあえず、赤錆は黒錆に変質させたので、これ以上腐食進む事は無いと判断し、ここまでに。
バットプレートは、構えた時に衣服に触れるので、錆浮いたままだと衣服汚れるし。



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刻印も綺麗に浮き上がりました。



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この刻印はストック側面にも打たれてる。
横の弾頭入る亜鉛パーツは、外せないのでそのまま。特に腐食してないし、このままで良いかと。



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ストックからレシーバー分離して磨き上げ&ブルーイング。
分解方法は、他ブログでも取り上げられてるので省略(CMC Kar98kの個人ブログ記事は意外と多い)。
刻印消えても困るので、あんまり強く磨いてない事もあり、綺麗に染まらなかった。
まあ、長年の酸化や経年劣化で亜鉛表面も劣化してる感じだったので、無理出来ないし。
ただ、均一に染まるよりも、こっちの方がアンティークっぽい雰囲気出てて良いかも(と、無理やり納得)。



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鉄パーツの赤錆は、完璧に落とした。



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赤錆厳しかったエキストラクターも、ボルトから取り外して磨き上げ&ブルーイング。



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左右貫通してるスクリューも鉄製。一度外して



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錆落としとブルーイング。専用工具無くても、ラジオペンチで外せる。
レシーバーの固定には関与しておらず、単なる飾り。



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仕上げ直しで刻印もくっきりと見えるように。



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リアサイトも外して軽く磨き上げ。
スライドする部分はほとんど染まらなかった。この部分の内部スプリングは錆びておらず、問題無く使えた。
サイト用のリーフスプリングやマガジン用のリーフスプリングはあまり錆びておらず、折損の心配は無し。



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ボルトは擦れる部分が多いので、染め上げても結局落ちる部分が多い。
スチールプレスのエキストラクター後部は結構鋭角で、ボルトが削れて溝が出来てる。



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ボルトハンドル根元が当たる部分の盛り上がりは、削って滑らかに。
凹んで物理的に減ってる部分は直しようがない。ここ、ボルト側面の凸部が通る部分で肉厚も薄くなってるので、特に凹みやすい。



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グレーのトリガーガード&マガジンボトムプレートも、磨いてブルーイング。
レシーバーを固定してるネジは、締め直したら凹みがロックスクリューの位置に来たが、ロックスクリュー自体は回せない構造。
凹みがもっと深ければ回せるのだが・・・。固定ネジの後にロックスクリュー入れると、結構浮く。まあ、この辺は機会があったら弄って見る事に。
一応、トリガーも磨いてブルーイング。
ボルトハンドルの丸い部分、磨いてブルー液塗っても黒く染まらない。長年、亜鉛剥き出しのまま放置してた所為なのかも?(前のオーナーは、見える部分の黒染め落として地色出してシルバーっぽくしてた可能性も。亜鉛なので、すぐ曇るけど)



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バヨネットラグとリアバンドはバレルから外せなかったので、スプリングのみ赤錆落としてブルーイング。
他ブログ記事見ると、バレルはレシーバーから外せるようだが、この個体は固着してるからか、全く外せなかった。
同様に、マガジン内部にもゴミが溜まってたので、前のオーナーは分解清掃とかはしてなかったようだ(未発火なので、掃除自体、する必要無かったようだが)。



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クリーニングロッドは捩じ込み式なので、外して磨いて黒染め。一部、錆落としきれない部分もあるが。
前のオーナーは分解せずに黒染め落としたらしく、バヨネットラグとリアバンドで隠れてるバレル部分は黒染め残ってた。
バレルも磨いてブルーイングし直したいが、レシーバーから外さないとやりにくい(出来ない訳ではない)。



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フロントサイトフードは、内側サビチェンジャー、外側磨いてブルーイング。


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(クリック拡大)
比較。
ここ最近、Kar98kが一気に増えた感が。
上から

CMC 発火式モデルガン
PPS ケースレスガスガン
S&T ケースレスエアーコッキング
DOUBLE BELL カート式エアーコッキング

S&T以外の3挺は、リアルウッド

ストック形状は見ての通し、CMCのが一番スリム。

CMCのコピーというかリバイバル品がタナカの製品で、そのタナカのコピーがPPS。
S&Tのも、タナカのケースレスエアーコッキングのコピー
DOUBLE BELLはマルシンのコピーだが、マルシンのもCMCのコピーの可能性高い。
つまり、全てのKar98kトイガンの原点が、CMC Kar98kという事に。
ストックはCMC時代からタカナが担当してたようだが、形状が微妙に違うのは、PPSがコピー品だからか、実銃モデルが違うからか・・・(リアサイト横のスコープマウントレールの有無。ちなみに、タナカから部品供給されて製造されたCAWのモデルガンは、マウントレール無し)



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ストック後ろ側比較。
ちょっと順番違ってて、上から

CMC
S&T
DOUBLE BELL
PPS

ストックの手で握る部分、S&TはCMCに近い。
そして、DOUBLE BELLとPPSが近い形状。



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レシーバー周り右面。順番は同じ。
チャンバー下のスクリュー、リアルはCMCのみで他はダミー。
エキストラクターも、S&Tは無しで下2挺はダミー。



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フロント比較。上から

PPS
DOUBLE BELL
S&T
CMC

PPSのみクリーニングロッドが一体成型。



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レシーバー左面。上から

PPS
DOUBLE BELL
S&T
CMC

CMCのみ、リアサイト横のマウントレールが無い。
その代り、エジェクションポート横(刻印ある部分)の、ストックで隠れてる部分にマウント取り付け用のネジ穴が2つある。



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(クリック拡大)
上PPS、下CMC。
握る部分の太さが違う。CMCの後にPPS握ると太く感じる。
前側はほとんど同じ。


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(クリック拡大)
上PPS、中DOUBLE BELL、下S&T。
PPSとDOUBLE BELLが似たような太さで、S&TはCMCに近いスリムさ。
ただ、レシーバー側まで来ると、S&Tは若干太い。



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ボルト比較。
上CMC、下DOUBLE BELL。
エアコキだからか、DOUBLE BELLのはあちこち太い。
ただ、コッキングハンドルと握りの部分は、CMCの方が太い。



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先端比較。右CMC。
モデルガン規制の関係上、センターからずれた位置にファイアリングピンがある。
エアコキの方は真ん中に穴開いてるが、ファイアリングピン用ではなく、エアーの通り道。
エアコキのエキストラクターは外側が樹脂のダミー。エジェクターもボルト側に付いてる。



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CMCのモデルガン、実物カートクリップは装着出来ない。



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但し、DOUBLE BELLのクリップは普通に挿せる。



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エアコキ用カートを実物ダミカに変更。



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一気にリアルさが増した感じ。



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マガジンへの装填も出来ます。



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チャンバーへの装填やエキストラクターでの引っ張り出しも可。
但し、チャンバー奥のデトネーター(火薬を発火させる為のピン)がそのままなので、奥まで入らない。
それ用のカートか、エアコキ用カートなら入る。また、デトネーターは清掃が楽に出来るよう、外せる構造なので、外しておけばダミーカートモデルガンとして運用できる。その際、激発はしないように注意が必要。ファイアリングピンスプリングはかなり強力で、ガスガンのようなひ弱さは無い。カートが変形する可能性あるので、空撃ちする場合はモデルガン用カーを入れる必要ある。



とりあえず、CMC Kar98kのレストアは一旦ここまで。
仕上げ直して、最高にお気に入りの98kになりました。
他にも弄る予定のがあるので、追加仕上げはその内暇を見ながらちょっとずつ進める感じで。




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Posted by Timm_MK2  at 12:51 │Comments(4)CMC Kar98k

COMMENT
おはようございます。
仕事が早い!!
時間を掛けて、益々綺麗にしてください。
ストックにある、金属の正体は、
戦地で、ボルトを分解する時に、ファイヤリングピンを保護する為のモノ。
これを知った時に、ドイツ人の一歩先に行く考えは、凄いと思ました。
Posted by 松本市在住 at 2019年03月09日 10:09
松本市在住さん、こんにちは。

このkar98kもそうですが、当時のドイツの銃器は職人魂とアイディアに溢れた、素晴らしい物が多いですね。だからこそ、100年以上経っても、未だに寝強いファンが多いのかも。
そして、これだけ素晴らしい製品作ってたCMCが潰れたのが、とても残念です。やはり、時代の波には逆らえないのか・・・。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2019年03月09日 12:46
こんばんは、お久しぶりです。 一息つけそうなのでちょこちょこコメさせて頂ければと・・・

Kar98k、ずいぶん増やされたんですね。しかもモデルガンまで・・・実はモデルガンは購入した事がないので、結構興味あります。ただ、今ドハマリしているガスブロ関係も半分モデルガン感覚で楽しんでるような気もしますが・・・
しかし・・・こうして比べられると結構ストックの形状も違うものですね。仰られるようにCMC製品が元祖のように思います。
自分が高校生の頃はホビーフィックスやハドソンがモデルガン作ってた事を思うと、今はほんとにモデルガンメーカーが減ってしまったんですね。
Posted by ukkarimangoukkarimango at 2019年03月11日 20:53
ukkarimangoさん、こんばんは。

ケースレスエアコキとカート式エアコキは、それぞれ現行ロットのが時期的に重なった感じです。カート式はD-BOYS製の焼き直しですし。

昔と違って、今のガスブロエアソフトガンは、モデルガンとほとんど同じ構造ですからね。まあ、これもリアルなのを求める日本人の職人気質が海外に伝播した感じしますが。
ガスブロと言っても、しょっちゅう撃ってる訳じゃ無く、眺めたりかちゃかちゃ動かしたりしてる時間が多いと思うので、モデルガンの扱いとほとんど同じですね。
昔の日本はモデルガン大国というか色んなメーカーが乱立してましたが、46年規制と52年規制の2度の規制でぱったりと減ってしましましたね。で、エアソフトガンが流行り出して、日本が廃れ始めてから海外で流行り出してる感じです。特に中華系が乱立状態といった雰囲気ですね。ヨーロッパやアメリカで販売されてるエアソフトガンの多くは、アジア圏内で生産されてますし。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2019年03月11日 23:45
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