CATEGORY:PPS Kar98k
2016年12月01日
PPS kar98k Gas Bolt action Rifle

リアルウッドストックの海外製ガスボルトアクションライフル、Kar98k。
メーカーはPPS。製品自体は、タナカのガスタイプのコピー。
木製ストックの質感がタナカに比べて大幅に落ちるが、販売価格が約半分なので、その辺は妥協するしか。
ヤフオク落札品で、30Kスタートで他入札無し(まあ、別に安く出品されてたのがあって、そっちに集中した気もするけど)。
国内価格は新品が33K前後。海外だと、260~290ドルくらい。海外からの送料考えたら、国内で買っても大差ない気が。
出品者によると、室内のみで10マグ、マガジンに擦り傷ある程度なので、高めでも入札しました。
本体には目立った傷は無く、美品状態。ボルトに作動に伴う擦れ跡がある程度。
まあ、細かくチェックしたら、他に気になる部分もあったけど・・・。
ちなみに木製ストックの仕上げは、艶消しでアンティーク銃のような雰囲気。金属パーツは亜鉛ダイキャストが主で、黒塗装。アウターバレルはアルミで、アルマイト処理。タナカの木製ストックのような綺麗さは無いが、当時の銃の雰囲気と言う意味では、こっちの方が嵌ってるかも?
ただ、ストックにどういう塗料使われてるのか不明だが、濡れたタオルで拭いたらタオルに塗料が移った。しかも拭いた部分は極端な艶消し状態に。これ、手で触ってると、手が茶色くなるんじゃ・・・。ニスとかで仕上げ直し必要なのかも?

パッケージと、部分アップ。
初速は80前半。Made in China。

取説の中身。ほとんど英語表記。

水鉄砲のサーバータンクのような、BBローダー。

マガジンの傷はこの程度。
6mmBB弾は11発入る。ガスチャージは、意外と入り易かった。

レシーバー横のストッパー開いて、ボルト挿入。
このストッパー、内側の出っ張りにボルトのロッキングラグが当たってストローク制限してるが、出っ張りは2個ある。

ボルトを奥まで前進させて

ボルトハンドル回してロック。
この時、ボルトは少し前進する。

ボルトストロークは、実銃や他メーカーのカート式エアコキと比べて短い。クリップ用の溝まで下がらない。

ストッパーの後ろの出っ張りに合わせると、リアル位置に。ダミーカート装填したクリップ挿してリアルに見せる場合に。
まあ、ノズル出っ張ってるので、どっちにしろクリップは奥まで挿せないけど(溝もちゃんと掘られてない)。
コピー元のタナカだと、ここまでノズル出っ張って無いので、挿せるかも・・・知れない。

実銃にはない、マガジン着脱機構。ボルト後退させた状態じゃないと、上手く抜き差し出来ない。

これも実銃にはない、マガジンキャッチ。ボルト引いた状態だと、押すだけで自重で落下する。

左:ボルトを前進させて止まった状態。
右:ボルトハンドル回してロックさせた状態。
実銃なら、ロッキングラグも一緒に回転してチャンバーにロックされるけど

ガスガンの構造上、前側は回転しない構造になってる。
実銃の場合、ボルト先端のロッキングラグ2個、ボルト後ろ側のロッキングラグ1個(シルバーのエキストラクター後ろにある出っ張り)の計3個のロッキングラグでしっかり固定される。この構造は、後のほとんどのボルトアクションライフルに取り入れられ、現代のボルトアクションライフルにも受け継がれてる。
そういう意味では、Kar98kという銃は、近代ボルトアクションライフルの祖とも言える。

wikiから拝借した、実銃画像。
ボルトハンドル当たる切り欠きは、このように斜めになってる。
マルシンや、そのコピーのDBOYのカート式エアコキは、この部分が真っ直ぐ。つまり、ボルト前進後にボルトハンドル回しても、それ以上ボルトは前進しない。
この形状や機構はタナカが正確に再現し、そのコピーのPPSも同様に再現してる(CMCのモデルガンも正確だったはず)。

で、この斜めの切り欠き、実はボルトを勢いよく前進させてると、このように捲れてくる。これはタナカや、CMCのモデルガンでもよくあるみたいで・・・。この捲れは、ヤフオクの説明では無かった。
実銃の場合、硬い鉄なのでそうそう変形する事は無いが、亜鉛ダイキャストは柔らかい金属なので、変形しやすい。
まあ、カート式ほど勢い付けてボルト操作する必要無いので、ガツガツ当てないようにすれば、これ以上の変形は免れそうだが・・・(でも気になるので、後で修整する予定)。

ボルトのストライカー構造も正確に再現(元のタナカが)。
ボルトコッキングして前進させると、後部の丸い筒(ストライカーユニット)が出っ張った状態で止まる。
その状態だとセフティが動かせる。セフティONでもトリガー引けるが、ストライカーは前進しない。
セフティオフでトリガー引くと、ストライカーユニットがスプリングの反力で前進し、レシーバー内部のバルブノッカープレートに当たる。ノッカープレートは一瞬だけマガジンの放出バルブを叩き、ガスが流れる。
固定ガスガン同様、バルブ叩くのは一瞬のみ。ガスブロのようにノッカーがロックされる事はない。
トリガーは常に引ける状態になってる。つまり、ボルト引いた状態でも、トリガー引ける。
トリガー引いたままボルト前進させると、ストライカーユニットはシアに掛からないままボルト閉鎖。当然、撃てない。
空撃ちせずに安全にストライカー前進させる場合とかに。
基本的に、右手でボルトハンドル操作&右手でトリガー引くようになってるので、オートマチックのようにトリガー引きっ放しという事は無いし、トリガー自身に安全装置の類は付いて無い(構造上、複雑になるし)。

マズルパーツはアウターバレルとは別。フロントサイトフードは鋼板プレス製で、前後にスライド出来る(スライドさせて、フロントサイトの左右調整)。
固定金具と着剣ラグとクリーニングロッドは一体成型。なので、クリーニングロッドは外せないし使えない。
PPSだからかと思ったら、コピー元のタナカも同様の構造だった。クリーニングロッドは別パーツにして欲しかった・・・(そのままインナーバレルの清掃も出来たら最高だったのに)。

刻印は、タナカと比べて少なめ。特に、鷲に鍵十字のマークが一切ない。

リアサイトはちょっとだけガタあるが、他メーカーと同レベル。
レシーバー底には、固定用スクリューとホップ調整用スクリューが(付属のマイナスドライバーは、ここにも使える)。
大きな固定用スクリューが被さってる一回り小さいスクリューヘッドは、単なるモールド。

木の材質自体、あまり品質良くない感じ。まあ、タナカと比べて安い木材使ってるんだろうけど(それでもDBOYよりはマシかも)。
Kar98k自体、以前から欲しいと思ってました。けど、なかなか購入に踏み切れず。カート式のエアコキは装填作業はリアルだけど、機関部がリアルじゃないし、ボルトの引きが重い。タナカのガス式は、構造や形状リアルだけど高い。で、海外製のタナカのコピー発見。海外ショップで買う事も考えたが、たまたまヤフオクに出品されれたので入札。海外製品は、一度品切れになると再生産される事は少ないので(今はType 24 / Type Zhongzhengという中華バージョンが生産されてる)。
結構な値段の長物GBBも予約済みだってのに、なにやってんだか・・・。
まあ、買わない後悔よりは、無理してても入手するのがモットーなので。
写真点数多くなったので、実射と比較は次回で。
Posted by Timm_MK2
at 11:02
│PPS Kar98k
既にご存知の事だったら余計なお世話ですが、この切り欠きは実銃では「ボルト・エキストラクティングカム」と言います。
実銃ボルトアクションでは発砲後には、燃焼ガスの膨張に因り空薬莢が薬室壁に硬く張り付いています。
もしボルト・エキストラクティングカムが無ければ、ボルトハンドルを起こしてそのまま真っ直ぐ後退させる事に成り、
空薬莢を無理やり引き剥がして排莢させるには、大きな力が必要です。
そこでボルト・エキストラクティングカムを設けて、ボルトハンドルを起こした時に、
その力を利用してボルト本体を少しばかり後退させて、張り付いた空薬莢をエキストラクターが薬室から強制的に引き剥がします。
後は軽い力でボルトを引き、排莢が楽に出来るのです。
実銃ではほぼ全てのボルトアクションに、ボルト・エキストラクティングカムやそれに類する機能は備わっています。
因みに確かに、CMCのKar98kでもタナカのアリサカ系ボルトアクションでも、このホルト・エキストラクション部分の捲くれは起こりました。
詳しい解説、ありがとうございます。
実銃の場合、高い圧力によりカートが張り付くのは良くある事で、特にライフルカートリッジでは顕著ですね。なので、どのカートリッジにもテーパー掛かってて、抜けやすくなってます(拳銃弾も同様)。
当ブログはあくまでトイガンのインプレメインなので、あまり実銃解説入れないようにしてます。今は、ネットで調べるとすぐ分かりますし。
でも、ここまで詳しく解説して貰えると、助かります。ここ訪れてる人の中には、あまり実銃に詳しくない人もいらっしゃるでしょうし。
まあ、実銃が生活の一部なくらい銃大国のアメリカでも、全ての人が銃に詳しいかというと、そうでも無かったりしますから(車の整備出来なくても運転は出来るのと同じ)。
ボルトハンドルの切り欠きのめくれ、マルイのL96でも同じようになってたのを思い出しました。材質柔らかいから仕方ないか・・・と当時は諦めてました。
新作のM40A5も同じような事になりそうな予感が。
昔のボルトアクションライフルってスコープの世話をあんまり考えなくていいので好きなんですよね。基本アイアンサイトですし。
KTWも三八式をメタルレシーバーにするそうですが、ちょっとお高いので躊躇してしまいます。しかし、いつかは・・・
ところで、長物GBBってひょっとして・・・?
強く当たる部分に、鉄のインサートでも入れて貰いたいですよね。装填時に金属音して気持ちいいし、耐久性もアップ!良い事づくめだと思うんですが・・・。
現代銃だと、アクセサリー付けないといけない感じがして、余計な出費嵩みますよね。その点、昔の銃ならせいぜいスコープマウント付いてる程度なので。
でも、Kar98k用って、倍率低い割に高いですが・・・。
KTWのは、高いけど品質はかなり良いですよね。私もお金に余裕あったら買いたいですし。
長物GBBは、おそらくお察しの通りかと。
すると、例の長物は海外バージョン(FNライセンス仕様)と日本正規代理店バージョン(リアル刻印仕様)の2種類があるそうで、正規バージョンであれば7.62mm表記だそうです(バネ屋さんも正規バージョン)。
やっぱり分からなかったら素直に聞かなきゃダメだなと思いました(反省
ただ、そうは言っても現物拝むまでは油断禁物ではありますが。
もしTimmさんサイドで既にご存知でしたらお詫びします。
>バネ屋
何かの符号かな?と考える事しばし・・・、ああ、なるほど。
同じとこで予約してたんですね。
表記に関しては全く気にせずに、他より安いと言う事のみで予約しました。勿論、過去に何度か取引してるって安心感も。
で、改めてショップのページ見たら
「※本製品のマーキングは6mm仕様ではなく、7.62mm仕様です。正規代理店経由の製品になりますので、並行輸入品とは違う製品です。」
と、以前無かった文が追加されてました。まあ、写真自体はまだ出回って無いので、安心できない気もしますが。
私はあまり刻印には拘らないので(Kar98kも、刻印足りないけど気にしない)。