CATEGORY:S&T 九六式軽機関銃
2020年04月08日
S&T 九六式軽機関銃 電動ガン 床尾板着脱の簡略化

S&Tの九六式電動ガンのリアストックに内蔵するバッテリー、着脱する度にバットプレートのネジ2本を緩めたり締めたり繰り返すのは、正直かなり面倒くさい。
しかも、M5のネジ受ける方は木材そのままなので、すぐにネジが効かなくなる可能性も。
そこで、固定用ネジをクイックリリース化してみました。

まずは、ネジの代わりに5mm真鍮棒を使用、ストッパーとして、M2ネジを埋め込む。
この、真鍮棒の加工が一番大変だった。1.5mmで穴開けてM2のネジをタップで切る。アルミなら穴開けは簡単だが、強度が足りなくなる恐れがあるので。
ボール盤でもあてばすぐに穴あけ出来るが、無いのでミニルーターとハンドドリル使用。M2のネジ切りも、タップ自体が細く無理な力加わるとポッキリ逝くので、慎重に行う必要ある。

スリーブには、外径6mm内径5mmの真鍮パイプを使用。
ミニルーターのディスクカッターと精密金属ヤスリ使って溝を掘る。

ネジの頭をカットし、高さもスリーブに合わせる。
挿し込んで右に回して固定する。
木ストのネジ穴を6mmに拡張。中にスプリング入れる為に、更に深く掘る。
上側から始めたが、穴を深くしすぎたり、真鍮棒へのM2ネジの埋め込み位置が下過ぎたりと、最初は加減が分からずに、苦労した。
二つ目に当たる下側は、上側の失敗を参考に上手く加工出来たと思う。

固定自体は横方向に動かなければ良いので、上から強く押さえ付ける必要は無い。
なので、ヘッドの太らせた部分は樹脂を被せて黒のマジックで塗装。
まあ、マジックだと溝が上手く塗れなかったので、フラットブラックの筆塗りも行ってるが。

マイナスドライバー当ててちょっと左に回すと、ロックが解除されて、内蔵スプリングの力でヘッドが浮き出る。

そのまま抜き取る。
この上の部分は真鍮棒が短くなったのと、ストックの穴が思ったより深くなったので、スプリングだけじゃなくプランジャーも併用してる。
プランジャーは5mアルミ棒。ここに使ったスプリングは、ノック式ボールペンの内蔵スプリング。丁度5mmに収まるサイズだったので。

下側。
これも、マイナスドライバー当てて

左に回すと、飛び出す。

こちらは、真鍮棒が十分な長さあり、穴の深さも丁度良い感じに仕上がった。スプリングは、ホームセンターで買った外径5mmの押しバネ。
穴の深さと同程度の長さにカット。
なので、こっちは勢いよく飛び出したりする。

バットプレートの材質はアルミダイキャスト。上下のネジ穴は、丁度5mmのサイズじゃなく、少々大きめ。実際、この穴のセンターとストックのネジ穴は一致して無かった。なので、穴に挿し込んだスリーブが抜け出てこないよう、上のスリーブには7mmのパイプ被せたり、下にはM5用のワッシャー付けたりした。
元々、ストックとバットプレートには上下に若干ガタがある。それをネジで無理やり固定してる感じだった。ワッシャー入れるとガタが無くなる。ストックとバットプレートの合わせの加工精度は、国産品のレベルには及ばない。
あと、真鍮棒に埋め込んだストッパーのM2ネジ通る溝もバットプレートに掘る必要ある。最初に上に加工した時は前にスリーブの溝向けたが、後ろの方が余裕あったので、下側では後ろに溝向くように組み付けた。
そして、冒頭の画像のように、一捻りで上下の固定具外せるようになりました。
これで、バッテリー着脱時に何度もクルクル回す必要無くなったし、ネジ山がバカになってネジが勝手に落ちる心配もなくなりましたね。
ちなみに、この加工すると元のネジは当然使えません、まあ、コンクリ用の鉛打ち込むとか(クーラーの背面版をコンクリの壁に固定する時に使うヤツ)割り箸突っ込むとかすれば、元のネジでも固定出来るようになりますが・・・。
さて、前回の記事ではあまり外観に触れて無かったので、追加していきます。

アウターバレルの固定パーツ、上からイモネジ貫通させて溝を這わせてガイドにしてるのだが、このイモネジが下まで出て無かったり、回し過ぎて下の部分を押さえ付けてる場合は、不具合が出る。固定パーツが動かなかったり、逆に固定されなかったり。
イモネジを締め込み、動かなくなったらほんのちょっと戻す。フルオートの振動で緩んで上に出て来る可能性もあるので、たまにネジチェックする必要ある。

後ろのパーツは、ツマミを引っ張って固定解除し、上に回して引っ張り出すと、エンドパーツが外せる。

まあ、これ外したからといって、メンテ出来る訳では無いのだけれど・・・。
64式のように、ワンタッチでピストンスプリング取り出せたら良かったのに。

モーターは前側にある。
下部のカバー開けるとモーターの位置調整用ツマミにアクセス出来る。

右カバー開けるとホップ調整が。

コッキングハンドルは引く事が出来る。というか、引けるだけ。連動してどこか動くとか、そういうのは無い。
戻すのは手動で。

その上の、よく分からないカバーも開けれる(エキストラクター・カバーと言うらしい)。
このS&Tの九六式は、基本的にはKTWの九六式のコピー。KTWでは、南部鉄器という鋳物をふんだんに使ってたが、こちらでも鋳鉄やスチールパーツをあちこちに使ってる。

キャリングハンドル基部。レシーバーに挿し込む部分でバレル根元の固定及びキャリングハンドルの固定も兼ねてる。
こちら、磁石がくっ付く素材。

キャリングハンドルを前後で止めてるパーツも、磁石がくっ付く削り出し材。

フロントサイト。磁石がくっ付く。

ガスレギュレーター、くっ付く。

バイポッド付け根。くっ付く。
ちなみに、基部はダイキャスト。

バイポッド自体もくっ付く素材。
接地部分はアルミダイキャスト。

トリガーガードにも磁石がくっ付く。

レシーバー下部の押さえの部分にもくっ付く。

リアサイト上下調整ダイヤルにもくっ付く。
中央のネジは緩んでる場合があるので、たまに増し締めする必要ある。
手で回す程度で良い。工具でぎっちり締め付けると、回転自体出来なくなるので。

左右調整ツマミにもくっ付く。

こちらのツマミにもくっ付く。

スリングスイベルは鉄だが、ベースはダイキャスト。

マガジンのガワも、当然くっ付く。

折り畳んだ時にレシーバーに傷付かないよう、接地部内側に1mm厚のゴム板接着した。

あちこちに鉄パーツ使われてて、10万近い値段も納得。というか、コピー元のKTWのは30万以上するので。
そういう意味では、お買い得とも言える。
海外製品と言う事である程度のアラはあるが、実用性重視ならアリかと。
なにより、30万オーバーの製品だと気軽にサバゲーで使えないと思うので(飾り専門と化しそう・・・)。
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