CATEGORY:VFC P320 GBB

2019年08月10日

SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解

SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
通常分解。

スライド引いてスライドストップ掛けてホールドオープン状態にする。
テイクダウンレバーを前方に90度回転させる。
マガジン抜く。
スライドストップ解除して、スライドアッセンブリを前方に引き抜く。
テイクダウンレバーが回り難い場合は、ちょっとだけリコイルスプリングガイド引っ張ると回し易くなる。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
アウターバレルは、インナーチャンバー下の引きバネで常に引っ張られてる。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ハンマーメカは、基本的にマルイのグロックと同じ構造。
ハンマーは大きめ。同スプリングも結構強め。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
インナーシャーシ取り出し。
まずはテイクダウンレバー引き抜く。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
前を持ち上げながら前方に引き抜く。
これだけでシャーシが取り出せる。
シリアルナンバーはシャーシに刻印されてるので、銃の分別はシャーシで行う感じ。
グリップフレームは単なる外装扱い。
この時点でグリップフレームに付いてるパーツは、マガジンキャッチのみ。
正式ライセンスとはいえ、実銃の特徴をここまで再現した事に驚きを隠せない。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
当然、パーツ構成はエアソフトガン用にアレンジされてる。パーツは亜鉛ダイキャストがメインだが、部分的にスチールも使用されてる。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ハンマースプリングはシャーシの溝に入る形になってる。
ここ削って弱体化考えてたが、場所的に削り難いのと、強度の関係で断念。
マルイグロック用純正スプリングと同等品なら、強さが丁度良いのだけど。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
組み上げてから初速測定。室温29℃くらい、SⅡS 0.2gBB弾使用しての初速は、86m/s台。
さすがに30℃前後になると、かなりのリコイルを感じる。また、ホップ弄らずに遠くまで撃って見たが、かなりの低伸弾道で、弾道自体も安定してる。初速が安定してるのと、ホップパッキンの出来が良いからかと。箱出しでここまで弾道が素直な海外製品も珍しい。
大体は鬼ホップか、ホップの掛かりが弱い場合が多いので(向こうとのガス圧の違いによるのが大きい)
マガジンに10発程度しか入れて無いが、最後まで撃ち切ってホールドオープン。マルイと比べても遜色ない作動性。



さて、気温高い内は良いが、一月もすれば気温が段々下がって来る。ハンマースプリング強いままだとブローバックの障害になるので、なんとかハンマースプリング取り出せないものかと分解開始。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
観察してみると、セフティの軸がハンマーの軸を兼ねてるので、まずはセフティ外す。
どちらもレバー部分は軸にイモネジで固定されてるが、これがめちゃ固い。比較的回し易い左を外す事にする。
六角レンチのサイズは0.9mm。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
イモネジはネジロック付いてるので、余計に外れにくい。なんとか外したが、レバーが抜けてこない。
軸とレバーの公差がかなり小さいようなので、精密ドライバー挿し込んで奥の方(軸の近く)から浮かせていく。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
なんとか左レバー取り外せた。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
あとは、ハンマー押さえながら(スプリングのテンションで、軸が抜けにくい)、右レバーごと軸を抜き取る。
シアピンも抜いてシアを外す。
軸はスチールで、シルバーメッキされてるパーツも磁石がくっ付いた。負荷掛かるパーツの強度は十分かと。
パーツにはそれぞれ、「P121」と刻印されてる(トリガー裏側やトリガーバー、シャーシにも同様の刻印が)



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
トリガーはピンで固定されておらず、どうやって組み立てたのか興味が湧いたので、分解してみた。
トリガーバースプリング外してトリガーを前方に押した状態だと、横にスライド出来る。トリガースプリングがちょっと強めなので、そこだけ注意。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
トリガーやシャーシは亜鉛ダイキャストにも関わらず、パーツ同士の精度がかなり高い。つまり、ガタもほとんど無いので、抜き出すのにちょっと苦労した。
ピンやネジ使わずにパズルのように組み上げるのは、ドイツのクラフトマンシップから来るものなのかも。
さすが、マウザーやP.08、P38を生み出した国だけの事はある。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
実銃には無いノッカーロック。これも、外れにくいよう、パーツに鉤型の溝掘られてる。一番下まで下げないと、ノッカーロックが取り出せない仕組み。
マルイのガスブロ組む時も良くあるが、組む時ノッカーロックが外れやすくてイライラする。この方法だと、勝手に外れる事は無い。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ハンマースプリングは、シャーシに掛かる部分をちょっとだけ外側に曲げた。あまり曲げると折れるので、折らない様に慎重に。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ハンマー組む前に、シアを組んでおく。ハンマーの後だと入らなくなるので。
シアピンにはノッカースプリング通さず、仮組み程度にしておく。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
さて、バルブノッカースプリング、マルイのだと簡単に組めるが、こちらは鉤型になってて、シアピンに通した後だとバルブノッカーに通すのが困難。先にバルブノッカーに通しても、今度はシアピンに通すのが困難になり、ままならない。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
色々試した結果、精密マイナスドライバーで奥まで押し込んで、ノッカーに通す事にした。
手前に引っ張るマルイ方式だと、シャーシの出っ張り(ハンマースプリング掛かる部分)に当たって通せないので。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
なんとか組み付け成功。
ちなみに、自信が無い方はやらない方が無難ですので。あと、スプリングの飛び出しにも注意する必要あるので、部屋は出来るだけ片付けてから。


シャーシはユニット化されてるので、組んでしまえば後は楽。
実銃の特徴そのままに、エアソフト用にアレンジしたメーカーの努力は素晴らしいですね。
ノッカースプリングは、もうちょっと組みやすくして欲しいけど・・・(あと、日本向けに弱めのハンマースプリングを組んで欲しい)






SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ついでに、スライド上部パーツの取り外し。
スライド後端の下から固定してるネジ3本外すと、リアサイトごと上部カバーが外れる。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
固定は後ろの3本のネジのみで、前方には固定するものは無い。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
ブローバック用ピストンは上面が平ら。



SIG Airsoft/VFC P320-M17 GBB 分解
下面は半円状の、D型ピストンかと。



後ろのネジのみで固定されてるので、ドットサイト用マウントは意外と作りやすいかも。
下面は、シリンダーノズルの動きを妨げないような形状にする必要あるけど。

スライドは結構な重さがあるので、出来るだけ軽いドットサイト載せたいですね。
マルイのプロサイト用マウントとか、出るかな・・・?



※トリガー引いた感触について。

トリガーは見ての通り、D/Aっぽいデザインだが、S/Aで、トリガーストロークも少ない。
ガバのストロークに近く、またトリガープルは重いというか若干固め。
ただ、引いた時の感触ははっきりしてて、内臓ハンマーが落ちる感覚が伝わって来る。おそらく、内部パーツの剛性と精度が高い所為かと。
ハンマースプリングをもうちょっと弱めのに換えればトリガープルも軽くなるかも知れない。ただ、軍用銃と言う性格上、あまり軽いトリガープルは好ましく無いので、重い方がリアルで良いかも。
気温さえ十分なら、撃ち応えがあって撃ってて楽しい銃です。ガスも入り難いので、134a対応チャージバルブに換える事をお勧めします。



※マガジン装弾数について

マガジンにBB弾目一杯入れたら、29発入りました。そのままの状態で、スライド閉鎖状の銃に挿してもマガジンキャッチ掛かります。つまり、29+1発の、計30発がこの銃のフルロード。この長さで25発は無いと思ってたけど、なんで公式で25発と書いてるんだろうか・・・?




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Posted by Timm_MK2  at 18:27 │Comments(6)VFC P320 GBB

COMMENT
初めまして、以前より拝見致しておりました!

過去にレビューしていたBlackcatのミニチュアですが、どうやら最近新作が出たようで…M1911がリメイクされて内部的にも見た目でもかなりグレードアップしているようです!(マガジンからして薄い!)
サイトによってはSAAも新たに登場してるようなのでもしご機会がありましたら是非レビューして頂けないかと…!(ミニチュアSAAはCRW-Airsoftさんにて確認)
Posted by ミニチュア好き at 2019年08月11日 00:32
ミニチュア好き さん、はじめまして。

情報、ありがとうございます。
Blackcatの新しいミニモデルガンM1911は、eHobbyAsiaで確認しました。確かに出来良さそうですね。価格もちょっと高めですし。このショップではSAAは取り扱ってないのか、まだ入荷してないのかメーカーが違うからか、見当たりませんでした。
CRW Airsoftで1/2スケールのSAA見つけました。Blackcatでは無いようですね。送料や今月の予算の関係で、1911共々すぐには買えませんが、その内機会があったら購入してみたいと思ってます。
アマゾンで取り扱ってくれれば楽なんですが。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2019年08月11日 07:26
こんにちは。

インナーシャーシ、ごっそり抜けるんですね・・・よく再現したなこれ。
トリガーやハンマー周りいじるのにもこちらの方がメンテは楽そう。今後のポリマーオートはこんな風になっていってくれると有り難いですね。
実銃のP320はコンパクトモデルも含めてインナーシャーシは共通なので、その日の気分でスライド・フレームを差し替えて楽しめるらしいです。
このモデルもそうなってくれる可能性があるかな・・・?
Posted by ukkarimangoukkarimango at 2019年08月11日 09:06
ご返信ありがとうございます!

そうですよね…送料も本体代並みにかかってしまいますし。需要もありそうなのでどこかの輸入店がAmazonで発売してくれるとありがたいのですが。。
SAAもyoutubeで(おそらく)同じ品を動かしてるところを見るに再現度は高いようです、出張中でなければスグにでも買いたいところです…
Posted by ミニチュア好き at 2019年08月11日 11:28
ukkarimango さん、こんにちは。

実銃の再現度高過ぎですよね。WEのもシャーシがユニットで抜けますが、固定がテイクダウンレバーだけじゃなくネジ1本使ってる所が、技術力の差ですかね~?AEG(WE)のP320は、あらゆる点でVFCのに劣るので、買う気は全く無いです。お金が無駄になりそうなので。
SIGの長物GBBも、SIG Airsoftブランド(VFC製造)で出して貰いたいですね。

シャーシ共通で他は簡単に交換出来るってのは合理的で良いですよね。エアソフトガンだと、それらのパーツ揃えるより丸ごと買った方が、安上がりな気もしますが。グリップフレームだけでも、各種サイズのを販売して欲しいですが(SサイズやLサイズのを)。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2019年08月11日 11:53
ミニチュア好き さん、こんにちは。

海外からだと、どうしても纏めて買う方法取ってしまうので、他に欲しいのが無い場合は暫く待ちますね。まあ、その間に売り切れる可能性もありますが・・・。
ミニモデルガンはたまにアマゾンで見かけますが、当然海外ショップよりも高いです。海外から単品で買うよりは安いですが、国内で複数買うと、当然割高になりますね。
SAAはエングレーブ施されてるようですし、なんとか入手してみたいですね。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2019年08月11日 11:57
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