CATEGORY:AW .38 Supercomp GBB
2018年01月10日
Armorer Works .38 Supercomp Race GBB SV
WEの別ブランド、Armorer Works。この製品は同社のハイキャパ(マルイのコピー品)をベースに、自社オリジナルカスタムとして売り出したガスブロハンドガン。元はスライド・シャーシ共にメタルで、黒と、スライド側面のみポリッシュシルバーの2種類が海外で販売されてた。
そのハイキャパカスタムをベースに、日本向けにスライドとシャーシを樹脂で成型したのを組み込み、正規代理店経由で輸入された物が、このシリーズ。
シャーシは日本のメーカーでも金属なので樹脂にする必要性は無いのだが、WEのハイキャパが日本向けに樹脂シャーシ(スライドはメタル)で以前輸入されてた事があったので、おそらくそのパーツを使ってると思われる。樹脂外装なんて、日本向け以外には作って無いので。
まあ、それだけ日本市場を意識してるって事でもあるし、評価に結び付く点でもある。
本体、マガジン、取説。
銃本体はブラックとシルバーの2種類あり、同じ価格(会場内)という事もあってシルバーを選択。
付属マガジンもシルバー。
取説、と言うかオーナーズマニュアルは、表ページとこれのみ。英語の注意書きのみで、操作方法もパーツリストも無い。
スライドデザインはリムキャットのカスタムスライドに似てて、コンプ部分はボランドロングコンプに似てる。
スライド・コンプ・シャーシは同色のシルバーで塗装されてて、マガジンやマグウェル、アウターバレル等のメッキと比べるとしょんぼりな仕様(WAのHWシルバーに近い)。まあ、そこそこ綺麗に仕上がってるので、海外製という事を考慮すると、大分マシな気がする。
シャーシの左カバー部分は金属で黒。アウターバレルとコンプ、マグウェルも金属製。
シャーシ後半の左のみ黒なので、後ろから見ると左右で色が違い、あ〇ゅら男爵みたいな感じを受ける。
スライドどころかシャーシも樹脂なので、本体のみだと軽い。
付属マガジン。.45ACPのダブルカアラムなので、大きく重い。
・・・銃の設定は.38スーパーなんだけど。
マガジンとセットで、標準的なハンドガンの重さに。
スペアとして購入したマガジン。取り出してみたら黒だった・・・。
買った時に確認すれば良かったかも。裏のラベルにBKと書かれてるし。
シルバーより軽いが、こちらガス無し。シルバーは、ちょっとだけガス入ってた。
マガジン自体は、マルイのハイキャパ5.1用と完全互換。マルイのマガジンでAWのが動いたし、AWのマガジンでマルイのハイキャパ動いた。しかも作動性全く変わらず。
マルイのハイキャパ用マガジン大量に持ってる場合は、AW用マガジン新規購入しなくても良いかも。
ちなみに、シルバーは普通にガスが入った。注入口には小さなゴム入って無かったので、日本仕様の注入バルブなのかも。黒の方は入り難かった。注入口に小さなゴムが確認出来たので、海外仕様のままなんじゃないかと。
海外仕様のマガジンは確かにガス入り難いが、マガジン側よりガス缶側の圧力高くすれば、普通に注入できる(ガス缶を温める、マガジンのガス無くなってから入れる、等)。但し、吹き戻しが無いので、オーバーチャージされる場合が多い。秤で重さチェックしながら入れると良いかも。
刻印は、「風の魂」。
ちなみに海外仕様だと、「の」の部分がちょっと違う。
右は、「Wind Velocity」と「.38 SUPERCOMP」。
マグウェルには、鳥っぽいモチーフが。
リアサイトは特徴的な丸型。
エキストラクターモールドは別パーツ。
フロントサイトは集光タイプ。ベースがネジ留めされてて、左右調整は出来ない。
マズル。ライフリングモールド見えるが、コンプにライフリングは必要無いのでは・・・。
途中、大穴だらけだし。
前後サイトピクチャー。リアサイトの円の中心にフロントサイトのドットが入るように狙うのかと。
左右の目で見ると、ドットサイト覗いてるような感覚があり、意外とサイティングし易い。
アウターチャンバー上の刻印。
チャンバー開放した状態。
ノズルとマガジンガスケットは赤。AWブランドのガスガンはこの色に統一されてるっぽい。
樹脂製シャーシには、しっかりとPLが残ってる。
グリップフレームの、トリガーガード近辺にもしっかりとPLが。
トリガーガード真下は、両手保持の際には左の中指(人差し指でトリガーガード前抑えてる場合)が当たるが、このPLが結構出っ張ってて、かなり感触気になる。後で削らないと。
トリガーガード内にある、ゲート未処理跡。これも後で削る。
通常分解。
マガジン抜いて、スライド引いてスライドストップ抜き取る。これで、スライド一式はフレームから分離出来るはずなのだが・・・。
なぜか引っ掛かってる感じで前方に抜けない。あちこちチェックしたが、他に固定されてる部分は無し。
で、スライド後端まで引いてぱっと手を離し、勢い良くスライド前進を何度か行ってたら
無事外せました。どうやら、チャンバー下のシャーシとの噛み合わせがきつかったようです。
外から見た時、スライドのスライドストップノッチの補強材は無いようだったが、内側から見たら金属片が埋められてた。
それでも、スライドストップと接触する部分は樹脂なので、スライドストップのみ押し下げてのホールドオープン解除は行わないようが良さそうだ(格好付けに良くやる人を見かけるが、スライドノッチ削れるし、人から借りたのでは行わない方が良い。対人トラブルの元になるので)。
マルイと比較して進化した点、ダミーファイアリングピンの追加。
マルイ同様、後ろからネジでブリーチを固定してるのだが、そのネジに工夫凝らしてダミーファイアリングピンを内蔵してる。
ブリーチ外す場合は特殊な工具は必要無く、普通にマイナスドライバー使うだけで良い。
スライドレール内側で見付かった、塗装時のゴミか塗料粒か・・・。
右面の端には、塗装時のゴミ巻き込み跡も。
個体差の面が強いけど、こういう点が普通に見受けられるのが海外製品の特徴。品質管理の点では、日本製に今一歩及ばない気もする。
スライドを更に分解していきます。
コンプがあるおかげでリコイルスプリングAssyが取り難いが、プラグ引っ張り出して圧縮し、ガイド後端をチャンバーの左にずらすように抜き取ると、外す事が出来る。
バレル一式は、スライド前方に抜き取れる(ガバ系と同じ)。
リコイルスプリングガイドはスチール製。バッファーが多い。
アウターチャンバーは下がった位置で固定されており、アウターバレルのショートリコイルギミックはオミットされてる。
まあ、バレルは勿論、コンプも金属製で重いので、アウターバレルのロッキングを再現すると重くて作動性落ちるんでしょうね。
インナーバレルは、コンプのガスポートぎりぎりまで延びてる。
6インチのバレルに付いてるのとほぼ同じ長さ。
ただ、インナーとアウターのガタが大きく、銃口から覗くとインナーバレルが遊びまくってる。
ここは命中精度に大きく関与する部分なので、後で修整しないと。
スライドのロッキングは浅く(というか山が低い)、スライド後退時にチャンバー上部とクリアランスが十分確保出来るようになってる(通常のロッキング版は、擦れながら後退してる)。ブリーチ前方は奥まっており、アウターチャンバー押す部分が無い(通常のロッキング版は、ブリーチ前方の金属部分でアウターチャンバー後端を押してる)。
スライド先端には肉抜きが。コレも軽量化の秘訣か?(まあ、単なるヒケ防止だろうけど)
スライド先端とアウターバレルの合わせには若干ガタあるが、ぴったりにしても作動性に影響するだろうし、APSカップに出場する訳じゃないので、そこはそのままに。
スライド単体重量は、86g。樹脂という事と、先端のカットの多さもあって、軽い。
実際に動く部分の重量にはプラグも含まれる。
アルミ製らしく、6gと軽い。合計92gが、ブローバックするスライド質量の重さ。
ハイキャパ系でシャーシが樹脂という事で、一体成型部分は全て樹脂。耐久性が心配になる・・・。
スライドと接するレール部分はスライド側も樹脂なので、片方だけ削れる心配だけは無いけど。
マルイハイキャパの特徴でもある、ハンマーダウン時にディスコネクター押し下げる点の解除と、その他諸々の確認の為、更にシャーシ分解していきます。
それらと実射は次回で。
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大胆なデザインが、目を引きますね。
国内メーカーは、ここまでやらないかな?
マガジン共通は嬉しいところです。細部の仕上げ直しが必要なようですが
それも楽しみのうちですかね?
どこかで見たようなデザインに、ちょっとアレンジ加えた感じです。国内だと金型大量に所持出来ない(主に税金の関係で)ので、バリエ増やせないってのがありますからね。その点、海外はフットワーク軽いです。
マガジン完全互換は意外でした。グロックとかは、完全互換とは言い難いし、M92系は結構合わないですから。
仕上げ直しは次回の記事で。