CATEGORY:国産ガスガン

2016年12月28日

TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN

TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
ある方からの戴き物。
タナカのガスリボルバー、M629パフォーマンスセンターNATO GREENです。
表面は塗装仕上げ。金属パーツは黒染め(サイドプレートは塗装)
ホーグタイプのラバーグリップ標準装備。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
OD色のリボルバーは見慣れて無いので、ある意味新鮮?
フロントサイトのレッドランプは樹脂製で嵌め込まれてるだけなので、紛失に注意しないと。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
パッケージ写真はシルバーモデルのM629そのままで、シールで区別されてる。
取説はM29と共通で、このモデル専用のパーツリストは無し。
また、パーツリストにはハンマーブロックが記載されてるが、タナカのガスリボルバーにはハンマーブロックは最初から組まれてない。
ラバーグリップはバックストラップの形状と微妙に合わず、若干はみ出してる。なので、このようにグリップ周りにビニールシート噛ませないと、発砲スチロールの削りカスが付着する。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
マズル。インナーバレルはぎりぎりまで延びてる。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
スチール製バレルウェイト。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
ホーグタイプのラバーグリップ。刻印も再現されてるけど、本物じゃ無いんだろうか・・・?(タナカのHPにも、ホーグタイプと記載されてる)
サイドプレートは金属製だが、本体と同じ塗装されてるので、材質の違いは感じられない。
ノンフルートシリンダーはスタームルガーの機種に多いので、S&Wで見るのは新鮮な気も。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
スィングアウト。ガス注入や弾込めはこの状態で。入れにくい場合は、ヨークごとシリンダー外すと、入れ易くなる。
本体塗装は艶消し状でほとんど反射しない。
パフォーマンスセンターの刻印は凹みタイプ。
スィングアウト状態ではトリガー引けないが、サムピースちょっと引くと動く。更にサムピースを後ろに下げてロックさせると、セフティが掛かり、トリガー引けなくなる。実銃には無い、タナカのガスリボルバー独特の構造。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
塗装被膜はかなり頑丈で、度重なるスィングアウト・イン繰り返しても剥がれは見受けられない。おそらく、被膜の厚さ自体も通常より厚めにしてるんじゃないかと。
その弊害か、シリンダーの回転がとにかく渋い。おかげでD/A時のトリガーが重い事・・・。同社のM29系は、もっと軽く回るというのに。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
渋さを少しでも和らげる為、Oリング組み直しやら摺動部へのグリスアップやら摺合せやらして、なんとかスムースに回転するように。ただ、S&Wリボルバーの利点とも言えるD/A時のハンマーダウン直前でのシリンダーストップの掛かり、こちらはハンマーダウンと同時。この後ちょっとでも引くとハンマー落ちるが、この時点でまだシリンダーストップ掛かって無い(掛かる位置まで回って無い)。ハンドが摩耗してる事も考えられるが、譲ってくれた人の話によると、新品購入後はほとんど撃ってなかったそうで。個体差か?



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
重さは、まずまず。
バレルに組まれてるウェイトのおかげで、前後バランスが絶妙に良い。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
初速測定。0.2gBB弾使用。
気温が低いので、シリンダーをストーブの熱風で温めておいた。夏場の猛暑に限りなく近い環境。
まずはS/Aで。92.22m/s



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
D/A。88.23m/s。
ちなみに、ハンマースプリングのアジャストスクリューは最大まで締め込んで、僅かに緩めてる。打撃力はほぼMAX。
このアジャストスクリューを緩めると打撃力下がるので簡単にパワーダウン出来るが、緩めすぎるとS/Aでまともに飛んでもD/Aでほとんど飛ばなかったりするので、ある程度の強さは必要。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
再びD/Aで。ちょっと上がってる。このチャンバーの抜弾抵抗が低かったのかも。
タナカのペガサスシステムは、各シリンダー毎にチャンバーパッキンが存在するが、それぞれ抜弾抵抗が違うと初速も変わってくる。全くオイルっ気が無いと抵抗きつく、初速も大幅に下がるので、ほんのちょっとだけオイル付ける必要ある(綿棒にシリコンスプレー吹いて、それでチャンバーパッキン内側を軽く撫でる感じで)
遠距離弾道は、0.2gだと遥か彼方に上昇する。固定ホップなので、気温が高めな場合は0.25gあたりが良さそうだ。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
同じM29ベースのアンブレラマグナムと。
ノーマルのM29は、実は持ってないという・・・(モデルガンならある)
アウターバレル長が同じくらいだが、アンブレラマグナムはマグナポートの手前までしかインナーバレルが来てない。
なので、初速は同サイズのと比べて低め。
このアンブレラマグナムには最初ローパワーのハンマースプリングが組まれてて、今は同梱の通常タイプのに交換してる。試しにM629PCにローパワーのを組んで見たら、テンション最大でも30m/s台の初速に。しかもD/Aでは弾出ない(打撃力不足)



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
メッキが美しいアンブレラマグナム。シリンダーの回転も超スムースで、D/A時にハンマー落ちるちょっと手前でシリンダーストップがカチッと掛かる。まさしく、S&Wリボルバーの醍醐味。
ただ、メッキ被膜は弱めで、ロッキングプランジャーが擦れる部分はメッキが剥がれてる(本館記事参照)。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
縦構図でアンブレラマグナムと。



TANAKA S&W M629 Performance Center NATO GREEN
以上、タナカM629パフォーマンスセンター NATO GREENでした。
貰い物だけど、結構お気に入りです。


不満点は、グリップくらいかな?
ラバーグリップは、実銃なら衝撃吸収や滑り止め効果があって良いのかも知れないが、トイガンだと感触がイマイチ。
かといって茶色の木製グリップは、この銃には似合わない気がする。
黒檀の、黒い木製グリップとかあったら、付けてみたい(自作するしか無いかも・・・)




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Posted by Timm_MK2  at 12:38 │国産ガスガン

COMMENT
昔所有していました。
グリップに隠れて見えない場所をカッターで少し削ってみましたが
塗装ではなく緑のABS樹脂でできているようです。
Posted by 通りすがり at 2016年12月28日 14:52
こんにちは。

これは、良い頂き物ですね!!
羨ましいです。
タナカのM29のガスガンには、
最初からハンマーブロックは無いんですか、
知り合いは、欠品しているので、作動が安定しないと
言ってました、ならば別の原因ですね。
Posted by 松本市在住 at 2016年12月28日 14:57
通りすがりさん、こんばんは。

成型色でしたか。そう言われてみれば、マズル付近のエッジ立ってますし、分厚い塗装だとまず無いですね。バレル側面が塗装したかのように波打ってたので、てっきり塗装だとばかり。サイドプレートやヨークの金属に塗装した部分と比べて、違和感無いってのが凄いですね。
次回のネタにしてみようと思います。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2016年12月28日 17:52
松本市在住さん、こんばんは。

ハンマーブロックは、ガスガンだと意味ないですから。かえって無い方が作動は安定すると思いますよ。
その作動安定しない個体、シリンダーの回転渋くないですか?あと、Oリングが傾いてる可能性もあります。
次回でちょっと触れてみますので。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2016年12月28日 17:56
こんばんは。

数年前ペガサスのパイソン持ってましたが、いつの間にかどこかに・・・
Rモデルになってからいつか手に入れようと思いつつ、未だ未購入です。
個人的にはジェリー・ミチュレックが競技で使ってるS&Wのミニダット搭載モデルが欲しいです(モデル名は忘れた)。

リボルバーでグリーンって異色な存在ですね。しかし、こういうのもいい。
初期のWAマグナのM1911A1買った時、黒色じゃなくグレーだったのに驚いた事を思い出しました。
パーカーライジングなんて言葉も知らなかった頃の話ですが・・・
Posted by ukkarimangoukkarimango at 2016年12月28日 20:34
ukkarimangoさん、こんばんは。

タナカのパイソンも良いですよね。リボルバーに限って言えば、日本の独壇場ですね。海外のガスリボルバーはCO2のみだったり変な形してたりとかばっかりなので(海外のSAAはネジ多いし)。

今ではオートもOD色が多くなってきましたね。主にポリマーフレームで。
金属パーツがODってのは、あまり多くないですね。長物のODも、ほとんど樹脂部分ばっかりなので。
WAのシブヤ・エリートも、フレームがグレーのタイプ出したりしてましたね。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2016年12月28日 21:40
こんばんは。

ジェリー・ミチェレック氏の競技用の銃は M929かと思います。
ガンプロの2016 2月号に有りました。
違っていたらスミマセン。
Posted by 松本市在住 at 2016年12月29日 00:35
松本市在住様

はじめまして。
多分M929で間違いないと思います。
ありがとうございます。
Posted by ukkarimangoukkarimango at 2016年12月29日 07:07
松本市在住さん、おはようございます。

その号のガンプロ買ってませんが、S&W M929で検索してヒットしました。
9mmパラの8連発ですね。M327 M&P R8は.357マグだったけど、そっちはオート用の弾使うみたいで。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2016年12月29日 08:06
ukkarimangoさん、おはようございます。

シリンダー新規製作すれば可能ありそうですね。フレームは従来のそのまま使えますし。
タナカで出す予定無いのかな?
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2016年12月29日 08:09