CATEGORY:週刊ランボルギーニカウンタックLP500S

2014年06月13日

週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号

今回も、ツッコミ所満載ですw。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
表側。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
裏側。
前回の第34&35号と違って、左右対称のパーツ構成。左右のフロントハブ周り。
前回は、左リアフェンダーと右ラジエーターという、ちぐはぐな提供だったので。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
フロントブレーキディスク。左右共に全く同じ。
ただ、仮にも当時スーパーカーの頂点に君臨した車のフロントタイヤのディスクブレーキが、こんなにチャチな訳がない。
厚さ1.4mmは、1/8というスケール換算で11.2mm。現在の軽自動車のディスクブレーキだってもっと厚さがあるw。
実車は、ベンチレーテッドディスクらしい。「カウンタック ベンチレーテッドディスク」で検索したら、ある模型のディスクブレーキの写真をたまたま発見。それは

週刊フェラーリ・グランツーリズモ 1/10エンツォ・フェラーリをつくる

約5年前のディアゴの刊行物。
検索して製作過程載せてるブログを見ると分かるが、1/10スケールでベンチレーテッドディスク及びブレーキホースまでしっかり再現されてる。同じディアゴなのにこの差は何?
なぜこのクオリティをカウンタックに継承出来なかったのか?1/10で出来た事が1/8でかなり省略されてる。しかも、全65号で約5年前の製品。時代が進んでスケールアップしてるのに、逆にクオリティダウンとか、一体ディアゴに何があったのか?

これは完全に想像だが、フェラーリでコスト掛かり過ぎて思ったより儲け出なかったので、カウンタックでは利益優先に走ったのでは?当時提携していた有名模型メーカーには依頼せず、生産担当していた中国の工場に、設計まで丸投げしたとか。
フェラーリと比べてあまりにも酷い出来に、そう思わざるを得ないのだが・・・。

もっとも、当時と比べて今は円安、しかも中国の人件費も当時よりかなり上がってるようだけど・・・。

まあ、真相は不明だし、今ある素材でなんとかするしか。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
という訳で、ベンチレーテッドディスクを再現。ディスクの厚さを1mmまで削り、周りをカットした後、2mm幅にカットしたプラ板を0.5mmプラ板でサンドイッチ。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
こちら、塗装途中で撮影。
幅は2.2mmまでアップ。実物だと17.6mm。まあちょっと薄めだが、これ以上厚くすると他の部分を思いっ切り削らないといけなくなるので。
それに、ホイール組むとベンチレーテッドの部分見えなくなるしw。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
厚さが増えた分、ブレーキキャリパーに擦れるように。塗装すると動かす度に剥げるので、キャリパー分解。
といっても、大して強く接着されてなかったけど。上の合わせ目にカッターの刃を挿し込んで分離しただけ。
ブレーキキャリパーの片側は樹脂で、ハブ本体は亜鉛ダイキャストだが、一部に樹脂を貼り合わせてある。
樹脂側(外側)のキャリパーのディスクに干渉する部分を削る。分解しなくても出来るが、分解した方が楽だし綺麗に加工出来るので。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
金型の型抜きの関係で分厚くなってた真上のゴムキャップは、加工してスリムに。
樹脂側はカッターで、ダイキャスト側はルーターで加工。
ボルトモールドは、アクセントになるようにクリアイエローで塗装。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
ブレーキディスク塗装完了。円周面は鋳鉄っぽく艶消しに、ブレーキパッド当たる部分は、最初クロームシルバー塗ったが、塗装被膜弱いのでスーパーアイアンとスーパーファインシルバーを調合してエアブラシ塗装。乾燥後、コンパウンドで磨き上げ。
塗装前に、荒いペーパーやすりで円周方向にヘアライン入れて、塗装後も薄っすらと残るようにしてある。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
ハブにディスク表面が当たるのを防ぐ為、0.3mmプラ板を中心付近に貼り付けてある。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
このように、ほんの僅か浮き上がって隙間出来るように。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
さて、ハブにホイール組んでちょっと気になった事が。
こちら、左フロントハブとフロントタイヤの組み合わせ。若干、ハブのセンターが出っ張ってる。
この状態でネジを締め込んでも、上下にかなりガタつく。ディスクブレーキは無しの状態。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
同じく、右フロントハブとフロントタイヤ。こちらはぼぼ面一で、ネジ締め込んでもガタが無いままスムースに回転する。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
左右のハブ比較。
センター軸、Lの方が若干長い。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
ノギスで測定。底(ホイールのセンターが当たる部分)からハブのセンター頂点まで。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
右フロントハブは、9.2mm。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
左フロントハブは、10.1mm。

これ、設計で左右変える意味ないので、金型加工段階でミスってるのでは?
他にも、完成試作品とのプラグコードの色の違い、フロアマットのエンブレム無し、シートの艶の違い等、総額14万の商品にしては、あまりにもずさんな管理ではないのか?正直、買って失敗したとしか・・・。
今後、このシリーズを買おうと思ってる人がいたら、正直お勧め出来ない。まあ、その元になったモデルが大好きで、ディテールアップに労力を惜しまないというなら、反対はしないがw。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
左のガタに関しては、先端削る以外にもスペーサー噛ませるって手も。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
プラ板加工して作ったスペーサー入れて、ガタ無しでスムースに回転するように。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
このガタに関して、37号で説明されてる。
しかし、この説明は、完璧に間違ってると言わざるを得ない(多分、36号の左フロントハブにホイール組んだユーザーから、クレーム入ったので急遽説明追加したんじゃないかと。36号では全く触れて無いので)。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
この写真の通り、ホイールのセンターの出っ張りがハブの底に当たるので、ディスクの有無は関係ない。
というか、ディスク入れてガタ無くなった場合、ディスクがホイールとハブに挟まれてる状態なので、ネジ締め込むと全く動かなくなる。
あと、37号の右フロントハブではガタが全く無い事の説明が付かない。
なので、ディアゴの追加説明文は、あちらでもまともに理解出来て無い、トンチンカンな回答としか

ちなみに、ウチのはディスク自体厚くなってると言っても、外側に0.5mmプラ板追加した分と、センターに0.3mm追加した分のみ。ハブとホイールの間に挟まる部分の厚さに関係する内側は、0.5mmほど削った後なのでほとんど変わってない。ただ、センターの0.3mm分増えてるので、右フロントハブにディスクと一緒にホイール組むと、若干センターが引っ込む。
それでも、左はガッタガタだがw。
ディクスブレーキに手を加えて無いユーザーは、右ガタ無しスムース回転、左ものすごくガタガタなはずなので、是非仮組みして確認して欲しい。

ディスク組んでもどっちもガタガタ、あるいはどっちもガタ無しとかだったら、個体差激しすぎるなーっとしかw。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
さて、前置き長くなったが、やっと今回の組み付けw。
第32号と33号付属のパーツを引っ張り出して組み付ける。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
こちら左ハブ。アームピボット組んでネジ締めたら回転きつい。
どうも塗装膜の分きつくなってるようで、ペーパーで塗料落としたらスムースに回転するようになった。



週刊ランボルギーニカウンタックLP500S 第36&37号
クーリングエアホースをフロントハブに付けて、今回の作業は終了。
ホイールも組んでるが、説明書ではまだ組むなとの事。まあ、シャーシにハブ組んだ後になるんでしょうねー。

ちなみに、右ハブにアームピボット組んだら、塗装落とさなくてもスムースに回転しましたw。


☆地球の青☆さんとこで行ってるブレーキホースの組み付けは後ほど(パーツ買わないといけないけど、買いに行く暇も予算も無しw)




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Posted by Timm_MK2  at 22:10 │週刊ランボルギーニカウンタックLP500S

COMMENT
こんばんは~

おお、凄い!
まさかベンチレーテッドを自作で再現するとは(@_@;)

しかし、今回のカウンタックって本当に模型初心者向けに
細かいパーツをごっそり省略したモデルですよね・・・・。
同じデアゴでも1/10エンツォや京商設計のF1とは
雲泥の差が有りますね(TT)
Posted by LsKaz at 2014年06月13日 22:28
LsKazさん、こんばんは。

ベンチレーテッド、最初は元のディスクを削って溝にしようかとしたんですが、均等にならないのと、カッターで削ってる最中に根元の溝(ディスク薄くしたので、そこの強度が極端に低下)から折れたので、このようなやり方に。
ちなみに、写真は1回目の左ディスク。右ディスクは2回目なので、もっと綺麗に出来ましたw。

>しかし、今回のカウンタックって本当に模型初心者向けに
細かいパーツをごっそり省略したモデルですよね・・・・。

なら、価格ももっと下げて欲しいですよねw。実質値上がり(65号→80号)してるのにディテールダウンって・・・。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2014年06月13日 22:36
こんばんは。

ふと30年位前に小学生の頃の同級生宅に泊まった時にカウンタックの大きなスケール(覚えてない)の模型をちょこっと作ったのをおもいだしましたw

あれは一体どこのメーカーだったのか…
Posted by a.z.d at 2014年06月13日 23:34
a.z.dさん、おはようございます。

大きめのスケールのなら、結構あったかも知れませんね。当時はスーパーカーブームの影響もあって、色んなメーカーから出てたでしょうし。

昔買った1/16のカウンタック、モーターライズドタイプだけど未だに組み立ててない・・・w(バイクのプラモも積んだままのが)。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2014年06月14日 08:18
確認してみました。
自分のハブも左のが出っ張りが長かったです。
右は逆に短くてネジを目一杯締めるとホイールが回らなくなります(笑)
左は目一杯締めてもガタが有りホイールが回ります。

アームピボットも左はガチガチで右はスムーズでした。
流石が不具合も安定のクォリティです(^^;)
Posted by LsKaz at 2014年06月14日 15:15
Lskazさん、こんばんは。

確認作業、ご苦労様です。
全く同じ症状のようですね。
まあ、この先完成間近になって、タイヤ組んでから左右でガタつきが違う事に、大多数のユーザーが戸惑い感じると思いますがw。
そうなった時、ディアゴの問い合わせ回線パンクするんじゃ・・・w(祭り状態?)。

右はネジ締め込むのを途中で止めた場合、回転方向によって締まったり緩んだりするので、小さいスペーザー嚙ますか、ネジロック付けて丁度良い位置で止めておくとか。左は削るかスペーサー嚙ますか、ですねー。
Posted by Timm_MK2Timm_MK2 at 2014年06月14日 20:10