CATEGORY:海外製電動ガン
2013年04月09日
S&T ARMAMENT PPSH E.B.B その5
前回からの続き。
ピストンスプリング及びスプリングガイド取り出すと、内部のギヤが見える。
あまりグリス塗られてないように見えるんだけど・・・。中華電動にありがちな、大量の緑色のグリスは全く見受けられない。先の細いノズルとかあれば、この状態でもグリスアップ出来るが、そういうのは持ち合わせが無い。それに、ピストンの歯のチェック及びグリスアップには、やはり分解するしか。
ロアレシーバーからメカボ取り外す際、矢印のスプリングが引っ掛かるので、事前に外しておく。
メカボの左右を留めてるネジはプラスネジのみ。ネジは緩み止め噛ませてあるが、ほとんどのは変形してたり切れてたりw。
セフティに関連する左右のレバーも外す。特に右側のレバー外さないと矢印のネジが外せない。
あと、当然だがボルトカバーも外す。
ホログラムシールは封印シールだったようで。剥がすとメーカーサポート受けられなくなるが、仕方ない。もっとも、海外製品のメーカーサポートなんて、全く期待できないしw(あと、本国往復の面倒くささも)。
ネジ全て外すと、左右にパカッと割れる。モーターの配線コードはハンダ付けされてて外せないので、この状態でメンテ行う。
ピストンヘッドには、海外製電動ガンにありがちな後方吸気の穴が、たったの2個しかない。グリスは、乳白色系のが必要十分に塗られてる。
ピストンの歯は、ちょっと減ってた。で、削りカスが歯の間に入ってたので、それも予め落としておく。
中華にしては綺麗なメカボ内部。グリスは乳白色系のがかなり少なめに塗られてる。ピストン周りには十分あるのに、3つのギヤには全体的に足りない感じ。かなり節約して塗ってるようなw。
軸受けは、ベベルギヤにボールベアリングが、他二つにはメタル軸受けが使われてる。シムは、ワッシャータイプのがそれぞれ2枚ほど挟めてあり、ガタは無さそう。
ピニオンとベベルギヤにアンチウェアグリスを、他にはセラミックグリスを塗布。
アンチウェアグリスがシリンダー内部に入ると、ブレーキ現象でピストンの前進にかなりの抵抗生じるので、ギヤクラッシュの原因になる。なので、なるべく干渉しない部分のみに抑えた。
シリンダーは、以前買った加速シリンダーを組み込もうと思ったが(インナー300mm未満なので、容量的には問題無い)、シリンダー全体を覆う形のメカボックスなので加速シリンダーの切り欠きが隠れるのと、表面の放熱用の凸凹がボルトカバー用スプリングに当たって動き阻害する為、純正のをそのまま使う事に。
他のメカボと違い、ピストンスプリングが無い分組み立ては楽。トリガースプリングが組みにくいのと、逆転防止ラッチの向きさえ間違わなければ大丈夫。ブローバックホルダーも忘れずに。
あと、組む時に中央部分が盛り上がってて上下ちゃんと合わないと感じた時は、タペットプレートが溝に嵌って無い場合があるので、長いドライバー等でちょっと押してやると良い。
組み終えてから気が付いた、モーターの配線コードの断線。ココは、元の半田を取り除いて、新しい半田使って取り付ける。
本体に組む前に作動チェックをしてみる。ピストンスプリング入れずに電源入れると100%クラッシュするので、まずはスプリングとガイド組み込み。以前雷槌用に買って結局使わなかったMS90スプリングを組んでみた(下の長い方。線径は、純正より細い)。
セミ・フル共に快調に作動したので、更に組み立て進める。
ストックに組む前にもう一度作動チェック。この時、セミで撃つとボルトカバーがちょっと後退した状態で止まる現象が。何度やっても同じ。どうやら、オーバーランしてるようだ。スプリング張力減って負荷軽減した所為か?おかげでフルはかなり快調だが。
その状態で初速測ってみたら、トイテック0.2gで72m/s。・・・あれ?ハンドガン並みの速度しかない。
仕方ないので、元のスプリングに戻す。こういう時、メカBOXバラさずにスプリング交換出来るのは、非常に有難い(マルイでも採用して欲しいが・・・。次世代電動の機構だとワンタッチ交換は無理っぽい)。
元のスプリングでは、同じ0.2gで90m/s。10発くらい撃ってみたが同じ速度(ウチの弾速計では小数点以下は表示されないので、多少の誤差はある)。
グリスアップしたせいか、ギヤノイズが減った気が・・・(あくまで気がするだけw)。
結局、メカBOXまでバラしたのに、グリスアップのみで終わってしまったという・・・。
元のスプリングだと、オーバーランする事は無い。
さて、次はストックに組み込む。組み終わった後、バッテリー繋いでトリガー引いたら・・・反応無し。
あれ?ついさっきまで動いてたので、バッテリー切れは無いはず。まさか、また断線?とりあえず、ストックから取り出す。
矢印のスプリングが外れてた。組む時、引っ掛ける部分が浅かったようだ。このスプリングで引っ張られてないとスイッチ切れたままになる。もし、バッテリー残ってるのにトリガー引いても反応無い時は、ココをチェックしてみると良いかも(まあ、何度もバラさない限り、滅多に外れるものじゃないけど)。
ボルトカバー、バラしたついでにエキストラクターモールドを染めてみた。塗装をペーパーで剥ぎ落として、スーパーブルーで染める。こうすれば、少しはリアルに見えるんじゃないかと。
実射。
ドラムマガジンにあんまり少なく入れると弾上がらないので、100発程度入れてみた。
適正ホップでの初速は、0.2gで90m/s。トリガーレスポンスは、普通のスタンダード電動ガンと変わらない。
ホップパッキンのおかげか、マルイ電動と変わらない弾道描く。
セミは、撃っててあんまり面白くない。トリガー引いてワンテンポ遅れてから弾発射されるし。
まあ、電動の醍醐味は、フルで何百発もの弾バラ撒ける事だし、この銃はスナイピング向けじゃないのでw。
セミだとあんまり感じないが、フルで撃つと結構リコイルが来る。雷槌の中身のAPS製電動ガンも電動ブローバックだが、あちらのペラペラなボルトカバーと違ってこっちは結構厚みがある。それで、リコイル増大されてるのかも?もっとも、マルイ次世代電動のような激しい振動じゃないし、ガスブロのような重いリコイルとも違うが、撃ってる実感があって面白い。なので、つい無駄な空撃ちを・・・w。
室内で何百発も撃つと大変な事になるのでw、もっと暖かくなったら屋外で思いっ切り撃ちたいと思ってる。
遠距離での正確な命中精度もその時に。
S&TのPPSh41、ショップでの実売価格は32~35Kくらい。その価格でも納得する出来で、しかもジャンクとはいえ15Kで落札出来たのは本当にラッキーとしか(それに、一番の問題点は解決済み)。古き良き時代の鉄と木の組み合わせも温かみがあって良い感じだし。
巷ではARESの方が人気あるようで、ヤフオクに出ててもS&Tだとあまり入札付かない。まあ、だからこそ、安く入手出来た訳だがw。アクセサリーパーツはほとんど付かないので(レイルが無いのでw)、カスタムは主に内部に限定される。ゲームで使う訳じゃないが、もっと手を掛けたくなる、そんな気持ちにさせてくれるお気に入りになりました(*´∀`*)。
GALIL & MP44 SBD組み込み
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Posted by Timm_MK2
at 07:16
│海外製電動ガン
うーん、見れば見るほど欲しくなりますねペーペーシャちゃん。
海外製としてはかなり故障が少なそうに見えます。
カットされたスプリングでも初速90とは、なかなか頼りになりますねw
この出来でガスブロハンドガンと同等価格ですからねーw。まあ、今回は運が良かったとしか。今回のブローバック不良は、普通の人だと直す方法まず気付かないと思いますし(ボルトカバーをめっちゃ削ってしまいそう・・・)。
もし安く入手されたら、私が分かる範囲でしたらお教えしますので。近日中に動画アップしますので、それ見れば電動ブローバックというのがどういうモノなのか分かるかと。
私ももっています!
そこで質問なのですがスイッチが焼き付いてしまったらしく分解しようと思ったのですが銀色のブローバックホルダー?が外せません。
またフルオートにしてもセミになってしまいます。
どうにか治したいのでご教授ください。
ペペシャ、良いですよねー。
ボルトカバーは、スプリングガイド両端についてる小さなEリングを外すと、スプリングガイドが抜けます(どちらか片方のEリング)。左右2本のガイドを外せばボルトカバーは外れますので。
フルにしてもセミになるんですか・・・。ボルトカバー最後まで引いてピストンリリースした後は、セミにしてもフルになる症状はありますが(一度トリガー戻すと、ちゃんとセミで撃てる)。スイッチ近辺に不具合あるのかも知れませんね。焼き付いたとの事ですが、その所為もあるのかも?いずれにしろ、構造をしっかり理解してちゃんと組み立てれば、元通りに動くはずなので。
どうしても自力で解決しない場合は、ショップに頼むとか、知り合いの電動詳しい人に頼むしか無いですね。海外製品はメーカー修理が原則出来ませんので。